今回は買い物をする場面で、値段を聞くよりも一歩踏み込んだ会話です。商品を手にとって見たり、使い勝手を試してみたり、品定めをするときのフレーズをご紹介します。
A:天冷了。我想买件毛衣。
Tiān lěng le. Wǒ xiǎng mǎi jiàn máoyī.
寒くなってきたし、セーターでも買いたいな。
B:我也要买东西。我们一起去吧!什么时候去?
Wǒ yě yào mǎi dōngxi. Wǒmen yìqǐ qù ba! Shénme shíhou qù?
わたしも買うものがあるの、一緒に行きましょうよ!いつにする?
A:星期天去,怎么样?
Xīngqī tiān qù, zěnmeyàng?
日曜日はどう?
B:星期天人太多。
Xīngqī tiān rén tài duō.
日曜日は混みますよね。
A:那明天下午去吧。
Nà míngtiān xiàwǔ qù ba.
なら、明日の午後にしましょう。
—商店里(店で)—
A:小姐,我要看看那件毛衣。
Xiǎojiě, wǒ yào kànkan nàjiàn máoyī.
すみません、あのセーターをちょっと見たいのですが。
C:好。
Hǎo.
どうぞ。
A:我可以试试吗?
Wǒ kěyǐ shìshi ma?
試着してみてもいいですか?
C:您试一下吧。
Nín shì yíxià ba.
どうぞお試しください。
A:这件太短了。
Zhèjiàn tài duǎn le.
これは短すぎるな。
C:那,那件怎么样?也很好看的。
Nà, nàjiàn zěnmeyàng? Yě hěn hǎokàn de.
では、あちらのはいかがですか?あれもよいですよ。
A:好,我再试一下
Hǎo, wǒ zài shì yíxià.
そうですね、あれも試着してみましょう。
B:这件不大也不小。
Zhè jiàn búdà yě bùxiǎo.
これは大きすぎも小さすぎもしないわね。
A:好极了,我就买这件。
Hǎo jí le, wǒ jiù mǎi zhèjiàn.
すごくいいな、これを買います。
■単語
天(tiān /名詞):天気、空
冷(lěng/形容詞):寒い、冷たい
想(xiǎng/能願動詞):(願望・意志を表す)~したいと思う
件(jiàn/助数詞):衣服・書類・事柄などの数量単位。(=日本語の「枚」「着」「点」「件」などに相当)
毛衣(máoyī/名詞):セーター
怎么样(zěnmeyàng/代詞):どのように、どのような、どんな(=英語の疑問詞「how」と役割が近い)
小姐(xiǎojiě/名詞):未婚の女性に対する呼称(=英語の「miss」に相当) ※ただし、近年は北部を中心にこの呼び方を避ける傾向がある。
可以(kěyǐ/能願動詞):(許可を表す)~してもよい
短(duǎn/形容詞):短い
好看(hǎokàn/形容詞):見た目がよい、きれい、かっこいい
再(zài/副詞):再び、また
大(dà/形容詞):大きい
小(xiǎo/形容詞):小さい
极了(jí le):(程度が非常に高いことを表し)極度に、非常に(=英語の「extremely」に相当)
会話中に出てきた「
买件毛衣(セーターを買う)」のように、中国語では、名詞の前に助数詞を伴うことが多いです。
日本語の発想ですと、複数かつ具体的数字を表す時に「りんご2個」「ペン3本」のように使われる助数詞ですが、中国語の発想は若干、異なっています。
この場合、「セーターを1枚買いたい」と、具体的数量を述べたいのではなく、習慣的に名詞の前に助数詞をつけているのです。ですので、数量が「1」の場合は「一(yī)」は省略可能で、このフレーズでも「
买一件毛衣」ではなく、「买件毛衣」となっています。これですと、結果として、セーターは1枚ではなく複数枚購入する可能性もあります。
難しく考えず、英語と同じ発想と考えましょう。例えば、以下のようなことです。
○ I want to buy a sweater.
× I want to buy sweater.
名詞とセットになることが習慣となっている助数詞。しかも、中国語の助数詞は日本語以上に種類が多いため、後に続く名詞を省略しても意味が通じるほどです。
会話の中でも、「这件太短了(これは短すぎる)」というフレーズが登場しました。
正しくは「
这件毛衣太短了(このセーターは短すぎる)」ということですが、日常的には圧倒的に上の言い方が多いです。
この場合、英語に転換すると「这件=this one」という感覚です。それぞれの助数詞が「one」に当たります。
例)
我要看两本书。这个星期看这本(书),
下个星期看那本(书)。
Wǒ yào kàn liǎngběn shū. Zhège xīngqī kàn zhè běn(shū), xiàge xīngqī kàn nàběn (shū).
わたしは本を2冊、読むつもりです。今週はこの1冊、来週はあの1冊を。
■注目フレーズ3:
動詞の反復→「ちょっとVしてみる」
前回第14回の「文法2」で細かく紹介している用法が、今回たくさん登場しています。
「
试试(試着してみる…試しにVする)」「
试一下(…V+一下)」、両方登場しますが、同じ意味です。
とてもたくさんの用法や意味がある「也(yě)」ですが、会話の中でよく使います。
今回の会話で登場するのは、「Aも○○で、Bも○○である」「Aでもあり、Bでもある」といった、2つの事柄を並列して示す用法です。
・
这件不大也不小(これは大きすぎも小さすぎもしない)…「
不大(大きくない)」かといって同時に「
不小(小さく“も”ない)」ということです。
会話のいちばん最後に「
我就买这件(これを買います)」というフレーズが登場しました。
このフレーズ、「
我买这件」と「就(jiù)」を抜いてしまっても何ら問題はありませんし、文章の意味も変わりません。
ただ、この「就」というのは、「まさに、ほかでもなく」といったニュアンスを与え、後に続く動詞の動作を、能動的にかつ積極的に行う意味あいを出します。
この場合も、「わたしはあのセーターでも他のセーターでもなく、これを今、買うんだ」といった印象を与えます。
第13回でもまとめてご紹介した能願動詞。
動詞の前につけて、「能力」「願望」「義務」などを表します。
英語で言う「can」「want to」「should」「must」が動詞の前に着くのと同じ構造です。
例)
他要买本书。(Tā yào mǎi běn shū./彼は本を買おうと思っている)
我想回家。(Wǒ xiǎng huíjiā./わたしは家に帰りたい)
你们可以进去。(Nǐmen kěyǐ jìnqu./あなたたちは入ってもいいですよ)
她会打字。(Tā huì dǎzì./彼女はタイピングができます)
我现在不想吃饭。(Wǒ xiànzài bùxiǎng chīfàn./わたしは今は食事したくありません)
他不会说中国话。(Tā búhuì shuō zhōngguóhuà./彼は中国語が話せません)
我可不可以走?(Wǒ kěbùkěyǐ zǒu?/わたしは帰ってもいいですか?)
你要不要坐车?(Nǐ yàobúyào zuòchē?/あなたは車に乗っていきたいですか?)
※否定形:「不+能願動詞+V」
※疑問形:「能願動詞+不+能願動詞+V?」